その人の選択のままに(31話まで)
そういえば結局グーグーの顔がどんなだったか、
結局知らぬままに一編終わってしまった。
途中何回も見たいなあ、いつか見せてくれるのだろうかと思った。
已むをえない出来事か、本人の意志で、
素顔を選択するエピソードが、いつか来るのではと思った。
結局来なかった。
しかし、その後読み続けるうちに、
顔はどんな風か、
彼が傷をどんな風に負っているか、興味を失った。
そういえば見てなかったと今ごろ思いだす程に、
興味を失ってしまいました。
ただ何を思いだすかと言うと、
まるで近しい人を失った時のように、
あんなことを言っていた、こんなことを言っていた、
と、ことばを思いだすのです。
面白いものだ。
おもしろいまんがだな。
本当を言うと、「名言続出!」的なまんがは好きではなくて、
特に子どもに大人(になってから纏まる)のことばを言わせるのは好きじゃないです。
(そういうタイプの子もいる、が主題になっているものは好き)
が、グーグーの言葉の中で、とても心に刺さるものがあって、
それは、深く刺すにもかかわらず反感を持つことができなかったので、
本当に好きだと思った。
そのうち「名言」についても書きたいです。
たぶん20話で、リーンがグーグーを
最近学んだことばで言うなら、アウティングしようとするところがあった。
リーンひどい。思いつきでそんなことをするのか!
そこからの展開が少し驚くべきところで、リーンは、
「そのままのあなたを知りたい」という主旨のことを言うが、
グーグーは、正にそのままの自分として、
好きな女の子に顔を見られたくない自分のまま、いることにしたのです。
仮面を取らず、仮面のままいることにしたのです。
おもしろいなあ。
いいじゃん!仮面を取ればいいじゃん!
ジャーン!取りました!意外とかわいい!意外とかっこいい!
とは、作者さん、しなかったんだ。
そのままの自分とは、
その人の選択のまま、いること、と定義したのだろうか。
そうだとうれしい。