不滅のあなたへ心得メモ

まんが不滅のあなたへのファンです。読んだことを書きたい時に書く。未読の方には沢山のねたばれがあります。時々ほかの作品の感想も書きます。関係ない日記もあります。

美術館で絵を見るとき

足が辛い。
四股を踏んで解消する人もいます。
ここにいる。
四股でだめならスクワット、
スクワットでだめならベンチで足あげ。

よって、あまり一枚に長居はできない。
絵画の知識はないので、
画家の名前や画材などはさらっと流し、
作画年代だけはしっかり見します。
そうすると、この時代こういう人いたのか、
という感慨にだけは耽ることができるので楽しい。

今回、ほほぅこの時代のお洒落なお姉さんだな、
と見ていた一枚が、暫く観察するとエロだった。
上等な服を着こんでいるが、薄っすら体の線が浮くようにしてある。
そして、手のかたちで、性行為が暗示されています。
観覧者が「あらこの絵は何か上品。。」と口にだし、
その後、考え込んで微妙な顔で去ってゆくのはおもしろい。


攻撃的な女性に見える一枚でした。
足は辛いが、順路を何度も遡り、三回見て、帰った。

 

帰りの電車は立ちっぱなしだが、足は痛まなかった。
不思議なことだなあ。

 

(無関係ネタバレ)進撃の巨人の服装デザイン

美術館へ行きました。
19世紀のフランス絵画を見る。
主に農村や一般人の生活を描いたもの。写実主義というのだろうか。

 

19世紀の庶民か。
たっぷりしたスカートに一枚布のエプロンの農婦。
直線断ちのシャツ、胸元に切りこみのあるシャツに、
紐で結わえたようなつんつるてんのズボンの農夫など。

それを見ていて進撃の巨人思い出しました。
進撃の、最新号まで読んでいますと、
どうやらあの外の世界の軍事技術は第一次大戦ごろのもの、とのことです。
自分はわからないけれど、ネットでそういうことを言っている人がいた。
つまり外世界はもし現実ならば20世紀初めごろの文化。
ということは、百年余り前に移動したきり発展を(故意に)止めていた社会、
その服装はおよそ18世紀の終わりから19世紀初めのもの、
となるだろうか。

 

腰のところでスパッと切ったジャケットに、白いパンツに、
ひざ上までのブーツという軍服は、
国によりずれつつも、18世紀終わりから19世紀のですね。

そこで、
18世紀終わりから19世紀はじめの服、画像探すと、
サシャのお父さんがいる、
トロストのおっさんたちがいる、
ロッドレイスもいる。
エレンのお母さんもいる。

 

現実の地球の話ではない(っぽい)のでしょうが、
一見雑なデザインも、よく辻褄が合わせてあるのだなあと思います。


その人の選択のままに(31話まで)

そういえば結局グーグーの顔がどんなだったか、
結局知らぬままに一編終わってしまった。
途中何回も見たいなあ、いつか見せてくれるのだろうかと思った。
已むをえない出来事か、本人の意志で、

素顔を選択するエピソードが、いつか来るのではと思った。
結局来なかった。

しかし、その後読み続けるうちに、
顔はどんな風か、
彼が傷をどんな風に負っているか、興味を失った。
そういえば見てなかったと今ごろ思いだす程に、
興味を失ってしまいました。

 


ただ何を思いだすかと言うと、
まるで近しい人を失った時のように、
あんなことを言っていた、こんなことを言っていた、
と、ことばを思いだすのです。
面白いものだ。
おもしろいまんがだな。

本当を言うと、「名言続出!」的なまんがは好きではなくて、
特に子どもに大人(になってから纏まる)のことばを言わせるのは好きじゃないです。
(そういうタイプの子もいる、が主題になっているものは好き)
が、グーグーの言葉の中で、とても心に刺さるものがあって、
それは、深く刺すにもかかわらず反感を持つことができなかったので、
本当に好きだと思った。
そのうち「名言」についても書きたいです。


たぶん20話で、リーンがグーグーを
最近学んだことばで言うなら、アウティングしようとするところがあった。
リーンひどい。思いつきでそんなことをするのか!
そこからの展開が少し驚くべきところで、リーンは、
「そのままのあなたを知りたい」という主旨のことを言うが、
グーグーは、正にそのままの自分として、
好きな女の子に顔を見られたくない自分のまま、いることにしたのです。
仮面を取らず、仮面のままいることにしたのです。


おもしろいなあ。
いいじゃん!仮面を取ればいいじゃん!
ジャーン!取りました!意外とかわいい!意外とかっこいい! 
とは、作者さん、しなかったんだ。


そのままの自分とは、
その人の選択のまま、いること、と定義したのだろうか。
そうだとうれしい。

にんじん

事情でしばらく読めないので、どうしようかな。
考えよう。

検索すると、
外国のメディアによる?おおいまさんのインタビューていうのがあって、
とても興味深い内容だった。
日本のものとちがって、インタビュアーを「接待」しなくていい答え方。
ジュール・ルナール「にんじん」の中の一言が、小説の中の好きな一言として引かれている。
フランスのメディアだから敢えて選んだのだろうか。

にんじん、とはどんなお話なんだろう。
ざっくりしたあらすじしか知らない。
教科書に書名と短い紹介があった気がする。
古いお話だからネットで読むことができます。

こちらを読んでみよう。

ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 にんじん POIL DE CAROTTE


(続)と、、昨日から読んでいる。
想像したのとまるで違う話だった。
家族に苛まれる辛そうなこどもの話じゃなかった。
もちろんちょっと気の毒なところもあって、童話に出てくるような軽んじられる下の子だけれど。

 

にんじんの行動描写の生き生きぶり驚きます。
これは作者の子供時代なのだろうか。
こういう子あるある、いるいる、という感じがしない。
一個人。

それから、翻訳の文体のスラッシュリーディングみたいなブツ切りは楽しい。
真似しよう。
おもしろいな、この話。



このブログの文体?は、好きな女性ブロガーさんを真似て書きます。
恥ずかしいのでリンクしませんが。


31話のこころえ②

何回も読んでみた。
全部書きだしてみる。

リーンが目覚めるとグーグーがいない。

(ここ中略)

 

グーグーの反応がおかしいということで、リーンは顔を見上げる。
そういえばフシはどうしたかとグーグーに聞く。

少し間を置いて、「不死は死んだ」という鮮やかに辻褄の合わない一言。
リーンは考えながら歩いています。表情がカチカチと変わります。
(彼女は相当理解力のある賢い娘)
亡くなったので、フシのお墓まであります。屋敷のすぐそばに弔ったようです。
饅頭?がどっさり。(フシゆかりの物らしくないなあ。)

「彼はとても勇敢で素敵な人だった」(誰への言葉かわからない。)
ここでリーンは涙を滂沱と流しています。

ピオランとじいさんが割って入る。
「グーグー」は買い物に行くという。
じゃあ、帰って来たら、約束の場所で花を摘みましょう、と言います。
二人だけが知っている場所なのです。
そこでリーンはずっと待っていると言います。

それから、お兄さんが返したため持っている指輪を、グーグーに見せます
それは、君が持っていて、そうすれば「グーグー俺」のこと思い出せる、と、グーグーは自称に詰まりながら言います。
買い物であるのに、食べ物を持たされ、元気でなと見送られるグーグー。
リーンは笑顔で見送ります。

その夜、約束の場所でリーンは一人で泣いて、いない。
(もう知っていたから、取り乱さない。確認しにきただけ。)
探しに来た父親に、好きな人がいるから、結婚しないという。
その人は彼と一緒にいるのだろうと言った。

その人=グーグー
彼=フシ

と単純に考えられる。
ただ、リーンは昔一心にフシをかまっているようだった。そして、最後の日、フシの精一杯の気遣いを受け入れた。
もしかすると彼女は、この二人ともが大好きだったと思った、かもしれません。
最終的に、「その人」とは、グーグーとフシ、二人のことになったかもしれません。
と、想像しました。
さよなら、大好きな人。


 

気付きあれこれ(31話まで)

主人公フシが物語のなかの重要な人物に出会うとき、もうその人は読者にとって定冠詞つけられる状態になっている。すでに紹介が終わっている。
いきなり読者も知らない重要人物に、遭遇して、拙者こういうものでござる、というのは、ここまではなかった。

紹介されたが未だ会っていない人は、もしかすると将来登場するかもしれないていうことだろか。
たとえばパロナのお姉さんてあれ本当に亡くなったのだろうか。
おにぐまが山に出たとき、ヤノメの人は心なしか「ほんとにいるのかぁ」という反応に見えた。
じゃ、それまではどう処理していたの。
お姉さん、実は元気にしてました、なんてことはないでしょうか。

 

人ではないけれど、ばあさんは、確か色々なことを記録しているはずだ。
記録して、覚えておくことは人間にとって、とてもとても大切なことです。
最初少年が魚の血でかいていた(稚拙な)絵でさえも、
人にとって大切な記録です。

しかしその後ばあさんの手による書物が登場することはなかった。
フシが綴り方を学んでいる画面もなかった。
こんな大切なものを紹介されたのに会えなくてくやしい。
だから、後からまた何かのかたちで出てくるかもしれないと思っています。

この後の物語も、新しい人がまず登場して、何か問題が起こっていることがわかり、そこにフシが来ました、という流れになるだろうか。
楽しみにしていましょう。

ここまでの女性キャラククター(30話まで)

認識できるキャラクターさほど多くない。
好きな順に並べたほうがいいのかな。

 

やはり適当で。

マーチ:かわいいお母さん かにを好む(聲の形) こども
リーン:植野さん(聲の形) 思いつきでキツいこと言う 少女
パロナ:こどくな サラシ巻いている 少女
ピオラン:彼氏がいる 筆でログ書いている 老人
ハヤセ:衣装の来歴不明の うどんを上手にすする 成人(推測) 

このように認識しました。

大人の女性(老人除く)は一人だけで、早々に退場してしまった。

今後成人女性のキャラク゚ターが増えるといいなあ。
ハヤセはもしよかったらまた出てください。

少女の、
リーンとパロナは対照的で、
一般的に女性に好かれそうなのがパロナで嫌われそうなのがリーンでしょうか。

パロナは他人に頼らずがんばる子に見える。よく考え計画し、実行まで努力する。
しかし角度を変えると、めんどくさい背負いこみ屋、ともいえる。
ときには死にたくなる。死にたいほど恥ずかしくなる。
人に助けを求めてもいいのになあ。
でも陰ながら応援するね。

リーンは男の子をがんばらせるのがきっと上手。
しかし角度を変えると、有能なマネージャー(部活ではない)ともいえる。
時々心を突き刺すことを言い、他の人を死にたくさせる。
しかし、なんだかんだで助けてくれていい子だな。
切り替え良く地頭が有りそうだなあ。

二人の衣装甲冑も対照的で、
パロナのほうが男性的なのだが、逆に弱弱しく守るべき感がある。
リーンの揃えは(男性は)甲冑だと気付きにくそな仕様で、実は
力のある武将とお見受け致す

女の人は、誰もその両面を持っているのではないだろうか。
というか、
ふた種類が仲が良かったりすると、すごく、いい感じ。

この後も様々な人が出てくるとよいですね。